日本カジノ解禁へ。今こそ「依存症の知識」を全国民が持つべき本当の理由
日本でもカジノ(IR)が現実味を帯びてきました。「依存症が増える」という懸念の声も多く聞かれます。しかし、15年もの間、依存症の闇を彷徨い、それを克服した私の目から見ると、今の議論には重要な視点が欠けていると感じています。
無視できない「ギャンブル収益」による社会貢献
まず認めなければならないのは、日本の公営ギャンブルが私たちの社会を大きく支えているという事実です。その収益は、私たちの生活の至る所に還元されています。
- 競馬(JRA): 収益の一部が国庫に納入され、畜産振興や社会福祉の増進に寄与。
- 競艇(ボートレース): 日本財団を通じて、災害支援や海洋保護、福祉活動に巨額の資金を投入。
- 競輪・オートレース: 医療施設の整備や体育振興、機械工業の発展を支援。
このように、ギャンブルを娯楽として楽しむ人たちの存在が、結果として地域社会のインフラを支えている側面があることは否定できません。カジノだけを「悪」にするのは矛盾があるのです。
「知らない」ことが最大の依存リスク
私が一番危惧しているのは、カジノの是非そのものではなく、日本人の多くが「依存症の正体」についてあまりにも無知であることです。
知識があれば、ギャンブルの恩恵(社会貢献)を認めつつ、個人が破滅するリスクを最小限に抑えることができます。これからの日本に必要なのは、全否定ではなく「正しい知識」に基づいた共生です。
脳がどうバグるのか、なぜ意志では止まらなくなるのか。その仕組みを知ることこそが、どんな法規制よりもあなたを、そして大切な人を守る強力なマインドセットになります。
しかし、社会的な「光」の議論が進む一方で、その影で誰にも理解されず、孤独に震えている当事者がいることもまた事実です。数字上の「社会貢献」だけでは決して救えない、個人の絶望について、私は別の記事で詳しく綴りました。
