家族と国があなたを守る「排除」の考え方
「パチンコ屋の前を通ると、気づいたら吸い込まれている」 「自分との約束を、何度も自分で破ってしまう」 そんな自分に絶望しているあなたへ。
それは、あなたが弱いからではありません。**「自分一人で、自分を止めようとしているから」**です。
あなたに合う「考え方」が見つかるまで
依存症を克服するヒントは、決して一つではありません。僕を救った一言が、あなたにも刺さるとは限らない。だからこそ、世界中の多様な考え方を知ってほしいと思っています。
シリーズ第3弾の今回は、世界一クリーンで合理的な国、**【シンガポール編】**です。
シンガポールの徹底した依存症対策は、政府が設置した専門機関によって厳格に管理されています。
「排除措置(Exclusion Measures)は、ギャンブルの問題を抱える個人やその家族を支援するための重要なセーフティネットです。」 —— 出典:シンガポール全米ギャンブル問題評議会(NCPG)公式サイト
「本人のやる気」に頼るのではなく、国がシステムとして依存を食い止める。その徹底した考え方を見ていきましょう。
僕が脳の主導権を奪還した物語はこちら
1. 「家族排除制度」:愛する人にブレーキを預ける
シンガポールの対策で最も特徴的なのが、**「家族排除制度(Family Exclusion Order)」**です。
これは、本人が「やりたい」と言っても、家族が申請すれば法的にカジノへの入場を禁止できる仕組みです。
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考え方: ギャンブルに狂っている時の自分は、いわば「脳が乗っ取られた別人」です。だから、「正常な判断ができる家族」に、自分の人生のブレーキを預けてしまうのです。
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ヒント: 「自分で自分を止める」という不可能に挑むのを辞め、信頼できる誰かに「物理的に止めてもらう」ことは、決して恥ずかしいことではありません。
2. 「入場料1万円」:脳に冷や水を浴びせる障壁
シンガポール人は、カジノに入るだけで約1万円(150シンガポールドル)の入場料を払わなければなりません。
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考え方: ギャンブル依存の脳は、刺激を求めて「加速」しています。そこに「入場料」という強烈な違和感とコストを置くことで、脳を一度冷却させ、我に返る隙を作ります。
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ヒント: パチンコ店に気軽に行ける環境そのものがリスクです。あえて財布を預ける、遠くへ出かけるなど、**「打つまでのハードルを極限まで上げる」**工夫が、バグった脳には有効です。
3. 日本で「排除」の考え方を取り入れる現実的な答え
日本にはシンガポールのような法的な家族排除システムはまだ浸透していませんが、その考え方を応用することは可能です。
① 「セルフ出禁」という決断 パチンコ店には、実は本人の申請で入場を制限する「自己申告・家族申告プログラム」があります。自分に鍵をかける。それは、シンガポール流の「未来の自分を守るための儀式」です。
② キャッシュカードを預ける 僕が借金150万を抱えた時、最後にしたのは「お金の管理を自分から切り離す」ことでした。自分の手に負えないものは、手放す。これも立派な戦略です。
4. 「自分を信じない」という最強の防御策
シンガポールの考え方の根底にあるのは、「人間は誘惑に弱い生き物である」という徹底したリアリズムです。
「意志で勝とうとするな。仕組みで勝て。」
依存症の自分を責めて、「次は頑張る」と反省するのはもう終わりにしませんか。シンガポール人は、自分の意志の力を信じていません。だからこそ、国や家族という「外部の鍵」を頼るのです。
結びに:拾い集めたヒントが、いつかあなたを救う
シンガポール式の考え方を要約すると、こうなります。 「君の意志に鍵をかけるのは、君を縛るためではなく、君を自由にするためだ」
この考え方がしっくりくる人もいれば、「自分には厳しすぎる」と感じる人もいるでしょう。それでいいんです。
僕の願いは、このブログに並べられた世界中の「考え方」の中から、いつかあなたの時計を動かす**「運命の一言」**が見つかることです。
完璧な反省はいりません。ただ、「どうすれば辞められるか」と考え、この記事を最後まで読んだ。その事実こそが、あなたが回復へと向かっている証拠です。
参考・引用文献(シンガポールの以下のサイトより調査しています)
