パチンコ屋への「自動操縦」を強制解除せよ

「仕事中(行けないとき)に限って、あんなに固く辞めると決意できるのはなぜだろう」

ギャンブラーなら一度は感じたことのある、あの不思議な現象。仕事中は「もう二度と行かない、時間の無駄だ」と冷静に思えるのに、終業のチャイムが鳴った瞬間にその決意は霧散し、気づけば吸い込まれるようにパチンコ屋の駐車場にいる。

これこそが、脳があなたを支配している**「自動操縦(オートパイロット)」**の状態です。

1. 「自由という名の魔の時間」にハメられる理由

仕事中は「物理的に行けない」から脳が諦めています。しかし、仕事が終わって「暇」や「疲れ」が押し寄せると、脳は最短ルートでその不快感を消そうと暴走を始めます。

寂しさ、暇、仕事のストレス。 これらを「どう解決するか」と考える前に、脳は「パチンコで上書きする」という一番手っ取り早い嘘の解決策を選んでしまうのです。何も対策をしていないと、僕たちは本能のまま、思考をバイパスしてハンドルを握らされてしまいます。

2. 回復の鍵は、18:30の「自問自答アラーム」

この自動操縦を止めるには、外部からの**「強制停止スイッチ」が必要です。 僕が提案するのは、いつもパチンコ屋に吸い込まれそうになる時間帯にスマホの「アラーム」**を設定することです。

アラームが鳴ったとき、スマホの画面にこう表示させてください。 「今、パチンコに行こうとしていないか?」

この音が鳴る瞬間が、脳の主導権を本能から「自分」に取り戻すタイミングです。

3. あなたは「優秀」だからこそ、メタ解析ができる

ここで一つ、思い出してほしいことがあります。 パチンコ依存症になる人は、決して意志が弱いダメ人間ではありません。むしろ、複雑な演出を読み解き、わずかな期待値を追い、展開を予測する**「分析能力が高い人」**が多いのです。

その高い能力(スペック)を、今日はじめて「自分の脳の状態」を分析するために使ってみませんか?これを僕は**「メタ解析」**と呼んでいます。

アラームが鳴った1分間だけでいい。一歩引いて、自分の脳内をスキャンしてみてください。

  • 「あ、今、仕事のミスを忘れたくて行こうとしてるな」

  • 「ただの『暇』を埋める方法が分からなくて、脳が焦ってるな」

自分の感情を「客観的なデータ」として眺める。 これ、普段パチンコ台の挙動を分析しているあなたなら、必ずできるはずです。

『ギャンブラーの脳の状態を詳しく解説した記事はこちら』

パチンコを攻略するな、自分の脳を攻略せよ。支配された脳を奪還した日から僕の更生は始まった

4. ルーティーンは「いつもと違う行動」なら何でもいい

ここで紹介したルーティーンは、あくまで一例です。大切なのは、「いつもと同じパチンコ屋への流れ」を一度ぶった斬ることにあります。

「いつもと違う行動」であれば、何でもいいのです。

  • 普段は買わない缶コーヒーを飲んでみる。

  • 普段は通らない小道を通って帰る

  • 普段は聞かないジャンルの音楽を聴く

  • 18時のTV番組の最初のコーナーを必ず見る

目的は、その「いつもと違う感覚」をきっかけにして、「おっと、今、脳がバグってパチンコに行こうとしてるな」とメタ認知(客観視)を思い出すことです。

僕たちギャンブラーは、攻略のために細かな変化を読み取るのが得意なはず。その鋭い観察眼を、パチンコ台ではなく「自分の行動の変化」に向けてみてください。

ほんの少しの「ズレ」を作るだけで、暴走していた脳の主導権を自分の手に取り戻すことができます。

『メタ認知が出来たら次にする行動をまとめた記事がこちら』

【保存版】パチンコを辞める17の方法を徹底解説|元依存症が教える心理・行動・環境の対策

結びに:気づきが、未来の善に変わる

分かっていても、どうしても足が向かってしまう日もあるかもしれません。でも、後で「あのアラームの時に、自分はこう考えていたな」と思い出せれば大丈夫。

依存症という病気は怖いです。でも、自分の高い能力を「自分自身を救うための分析」に使い始めれば、必ず景色は変わります。

150万の借金を背負い、大学を中退した僕の過去。それは確かに苦い経験ですが、こうして誰かに「アラームを設定しよう」と伝えるための大切な資産になりました。

今日は、仕事帰りにアラームをセットして、コーヒーを飲みながら帰りませんか? あの一見無駄に見える「ゆったりした時間」にこそ、僕たちが探し求めていた本当の平穏があるのです。

投稿者 カメ吉@脱パチノート

運営者情報(このブログについて) 大学時代にパチンコに溺れ、奨学金を使い込み大学を中退。親を泣かせ、嘘を重ねるどん底の日々を経験しました。 その後、28歳で正社員として働き始めましたが、今度はボートレースにハマり、借金は最大300万円まで膨れ上がりました。何度も「もう辞める」と誓っては裏切るループを繰り返し、自分の意志だけではどうにもならない依存症の恐ろしさを身をもって知りました。 現在は、自分自身の経験と、YouTubeや書籍などで学んだ回復プログラムの知識を武器に、パチ禁・ノーギャンブルを継続中です。 【このブログで伝えたいこと】 私自身、かつては「忙しくすれば辞められる」と信じていました。しかし、学びを深める中で、依存症からの真の回復には「自助グループ」に代表されるような、孤独を埋めるコミュニティや正しい知識が不可欠であることを痛感しました。 このブログでは、300万円の借金から這い上がっている私のリアルな過程とともに、**「なぜ意志の力だけでは辞められないのか」「なぜ自助グループという考え方が最強の解決策なのか」**を、当事者の視点で紐解いていきます。 ギャンブルで苦しみ、誰にも言えない孤独を抱えている方が、一歩踏み出すためのきっかけになれば幸いです。

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