パチンコで奨学金を使い込み大学を中退した私の末路
1. 理想と違った大学生活と、パチンコという「逃げ場」
私がパチンコに出会ったのは、大学に入学してすぐのことでした。 そもそも、私が大学へ進学した理由には、明確な目標なんて一つもありませんでした。
「周りがみんな大学へ行くから」 「とりあえず大卒の肩書きがないと、就職に困りそうだから」
そんな受動的な理由で、適当なFランク大学の、適当な学部を選んで入学しました。人生のプランも、やりたいことも、何一つない空っぽの状態。そんな志の低い学生にとって、大学の講義はあまりにも退屈で、苦痛な時間でした。
今振り返れば、あの時の自分に足りなかったのは「目的意識」です。 もし、専門学校で具体的なスキルを学んでいたら。あるいは一度社会に出て、働く厳しさや社会の仕組みを知ってから「学びたい」と思って大学へ行っていたら……。きっと私の人生は違ったものになっていたでしょう。
しかし当時の私は、目標がない不安を埋める方法を知りませんでした。その心の隙間に、スッと入り込んできたのがパチンコだったのです。
2. バイト代が消え、奨学金に手を出し、そして「詰み」へ
最初はバイトで稼いだお金の範囲で遊んでいました。しかし、パチンコの魔力は恐ろしいものです。次第に負けが込み、手元のお金が尽きると、私はついに禁断の「奨学金」に手を付け始めました。
「これは将来の自分が返す金だ。今、少しだけ借りて、勝って戻せばいい」
そんな典型的な依存症の思考に支配されていました。30万円あった奨学金の残高は、1,000円札がサンドに吸い込まれるスピードとともに、あっという間にゼロになりました。
最後の方は、楽しさなんて微塵もありませんでした。「奨学金分を取り返さないと人生が終わる」という強迫観念に突き動かされ、震える手でハンドルを握っていました。負けが確定した夜、駅までの帰り道でかいた、あの嫌な冷や汗の感覚は今でも忘れられません。
3. 嘘で塗り固めた「偽りのキャンパスライフ」
当然、大学には行かなくなりました。出席日数は足りず、単位はゼロ。それでも、親には嘘をつき続けました。
親からの「最近、大学の調子はどう?」と聞かれる。私は「まあまあかなぁ」と答える。その時の心臓が止まるような感覚、合わせられない視線、言葉に詰まる恐怖。
毎日、嘘を上書きする作業。罪悪感に押しつぶされそうになると、またそのストレスを消すためにパチンコ屋へ行く。最悪の自傷行為を繰り返していました。自分から言い出す勇気なんて、どこにもありませんでした。
4. 終焉:学費の払い込みと、崩壊した家族
破綻は突然やってきました。学費の払い込み時期が来ても、お金がない。さらには実家に届いた成績通知表。そこに並んだ「不可」の羅列。
実家のリビングで、全てを白状しました。 父は私に対して怒る気力すら失ったように、ただただ「呆れ果てて」いました。その沈黙が、何よりも痛かった。 対照的に、母は激しく「怒り」、説教されました。
その光景は、今でも鮮明に覚えています。しかし、その時私の中にあったのは、絶望だけではありませんでした。 「ああ、これでやっと、嘘をつかなくて済む」 心の底から、そう「ホッとしている」自分がいたのです。
5. 【解決策】手遅れになる前に「自白」すべき理由
今、かつての私と同じように「親に言えない」「バレるのが怖くて嘘を重ねている」というあなたへ伝えたいことがあります。
「自分から自白すること」が、現時点であなたが取れる、唯一にして最強の解決策です。
私は親にバレるまで黙っていました。その結果、学費の未払いや単位不足が確定し、「中退」以外の選択肢がなくなりました。もし、もっと早くに自白していれば、以下のような道があったかもしれません。
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休学して働く: 一旦大学を休み、バイトをして失ったお金を補填する。
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専門家への相談: ギャンブル依存症の治療を並行しながら、親のサポートを得る。
怒られるのが怖いのは分かります。でも、バレた時の絶望感と、すべてを失った後の後悔は、その比ではありません。今すぐスマホを置いて、親に「話がある」とだけ伝えてください。嘘をつき続ける地獄から抜け出す鍵は、あなたのその一言だけなのです。
6. 大学中退、そして「本当の地獄」へのカウントダウン
その後、私は大学を中退しました。23歳の時、親が心配して声をかけてくれた縁で契約社員として働き始め、28歳で正社員登用を勝ち取ることができました。
一見すると、ここから立ち直った「美談」に見えるかもしれません。しかし、現実はそう甘くはありませんでした。
社会人になり、安定した収入を得たこと。そして、スマホ一台で24時間いつでもどこでも賭けられてしまう**「ネットボートレース」の存在を知ってしまったこと。これが、パチンコ時代の奨学金30万円など可愛いと思えるほどの、「借金最大300万円」という本当のどん底**への入り口だったのです。
(→ [続き:社会人編。ボートレースで借金300万を背負った体験談はこちら] )
7. まとめ:今、絶望している君へ
大学を中退し、奨学金を溶かした事実は消えません。しかし、「人生の末路」は、そこでは決まりませんでした。
もしあなたが今、暗闇の中にいるなら、私の書いたパチンコを辞める17の方法を読んでみてください。意志の力ではなく、物理的に、そして心理的に自分を救う方法をまとめています。
「バレる」ことは、回復の始まりです。私の転落はこの後さらに加速しますが、それでも今、パチ禁1年を継続し、平穏な朝を迎えられています。あなたの人生も、今ここから、何度でも軌道修正は可能です。