パチンコを辞めた先にある世界
パチンコを辞めたら、人生には「何も残らない」のか?
辞める前の私が恐れていた「空白」の正体
「パチンコを辞めたところで、借金が残るだけだ」「辞めたら自分の人生には何も残らないんじゃないか」 絶望の中にいるとき、私たちはそんな風に考えてしまいがちです。パチンコが人生のすべてを埋め尽くしていたからこそ、それがなくなった後の「空白」が怖くてたまらないのです。
しかし、パチンコを辞めて1年が経った今、私は断言できます。 パチンコを辞めた先に待っていたのは、「何もない空白」ではなく、「新しい自分」という最高に価値のある存在でした。
この記事では、パチンコ依存から抜け出した先に待っている、想像もしなかった豊かな景色についてお話しします。今、暗闇の中にいるあなたに、その光が届くことを願って。
2. 「パチンコ依存を乗り越えた人」は、選ばれし特別な存在
多くの人は「パチンコを一度もしたことがない人」を正解だと考えます。しかし、私は少し違う視点を持っています。
依存症の苦しみ、あの強烈な渇望感、負けた後の消えてしまいたいほどの自己嫌悪。これらを経験し、そこから這い上がってきたあなたは、パチンコをしたことがない人よりも、はるかに精神的に強く、深い慈愛を持った「特別な存在」です。
痛みを知る人にしか、なれない自分がいる
「パチンコについ行ってしまう」という人の気持ち。それを理屈ではなく、心の底から理解できるのは、あなたと同じ痛みを経験した人だけです。 世の中には、正論で人を追い詰める人がたくさんいます。でも、あなたは違います。人の弱さを知り、抗えない衝動の正体を知っている。だからこそ、あなたは他人に本当の意味で優しくなれるのです。
依存症の経験は、決して「人生の汚れ」ではありません。それは、「依存を乗り越えた人」という唯一無二の肩書きを手に入れるための、厳しい修行のようなものだったのです。
3. 辞めた先に待っている「驚くべき変化」
パチンコを辞めると、魔法のように人生がキラキラし始める……わけではありません。しかし、確実に、そして静かに「心地よい変化」が訪れます。
① 「時間が意外とない」という嬉しい誤算
パチンコに依存していた頃は、10時間座り続けることが当たり前でした。辞めた直後は「暇すぎて仕方がないのでは?」と思っていましたが、実際は逆でした。 「今日は何をしようか」「明日のためにこれを準備しよう」。主体的に生き始めると、24時間は驚くほど短く感じます。今まで、どれだけ膨大な時間を「機械の前での思考停止」に捧げていたかに気づかされます。
② 「睡眠」という至福の時間
パチンコ依存の頃、あなたの眠りは浅くありませんでしたか? 翌日の軍資金の心配や、負けた怒りで脳が興奮し、眠りが浅くなりがちです。 辞めた先には、穏やかな眠りが待っています。後ろめたさのない夜。自分を責めずに布団に入れる幸せ。睡眠の質が上がるだけで、心は驚くほど前向きになります。
③ 「後ろめたさ」からの解放と、静かな自信
家族に嘘をつく、支払いを誤魔化す、人目を避けてホールに入る……。そんな「後ろめたさ」から解放されることは、何物にも代えがたい自由です。 背筋を伸ばして街を歩ける。電話が鳴ってもビクビクしない。この当たり前の日常が、少しずつ「自分は大丈夫だ」という静かな自信(自己肯定感)を育ててくれます。
4. 趣味はなくていい。「挑戦する時間」があるだけで100点
「パチンコを辞めても他にやりたいことがない」と悩む必要はありません。 パチンコという強烈すぎる刺激に慣れた脳には、普通の趣味(読書や散歩など)は最初は物足りなくて当然です。
でも、それでいいんです。特定の趣味がなくても、「いろいろなことに挑戦してみる時間」を持っていること自体が、最高に贅沢な状態なのです。
- ドラマ・映画・アニメの鑑賞をしてみる
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絵を描いてみる
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資格を取ってみる
ポイントはお金をあまりかけないことです。パチンコを辞めたからと、乱暴にお金を使うような趣味は最初は避けて、1万円程度で出来ることに挑戦することをオススメします。理由は、買い物依存症というものもあり、メカニズムが似ているのでそっちに逃げてしまう(発症してしまう)恐れがあるからです。
これらはすべて、パチンコに支配されていた頃にはできなかった「自由な選択」です。何かにハマらなくてもいい。ただ「今日は何を選んでもいいんだ」という自由を噛み締めること。その積み重ねが、あなたの脳を少しずつ、元の健康な状態へと癒やしていきます。
5. あなたは、パチンコ依存の経験を「武器」に変えられる
あなたが今感じている「ついつい行ってしまう」という気持ち。それを否定しないでください。その気持ちがわかるからこそ、あなたは将来、同じ悩みを持つ誰かの光になれる可能性があります。
自助グループで誰かの話を聞く時。あるいは、同じ境悟の友人に声をかける時。あなたの「私もそうだった、わかるよ」という一言は、どんな専門家の言葉よりも重く、救いになります。
パチンコ依存の経験は、あなたの人生の「欠陥」ではなく、誰かを救うための「武器」になるのです。
6. おわりに:新しい人生の、第一歩を踏み出したあなたへ
パチンコを辞めた先にあるのは、派手な成功物語ではないかもしれません。 しかし、そこには「自分を好きになれる日常」があります。嘘をつかなくていい安らぎがあります。そして、人の痛みがわかる、深みのある人間としての新しいあなたがいます。
あなたは、普通の人が一生経験しないような絶望を味わいました。だからこそ、これから手にする平穏な日々の尊さを、誰よりも深く感じることができるはずです。
「パチンコをしたことがない人」にはなれません。でも、**「パチンコ依存を乗り越えて、優しさと強さを手に入れた特別なあなた」**には、今この瞬間からなることができます。
一歩ずつ、一緒に歩いていきましょう。その先に待っている世界は、あなたが思っているよりもずっと優しく、自由です。