パチンコを辞める1ヶ月のリアル。給料日でも「行かない」を選択した僕の記録
「給料日。手元にはお金がある。でも、パチンコ屋には行かない。」

本当の禁パチが始まるのは、この瞬間からだと僕は思っています。お金がなくて行けないのは、単なる「お預け」です。誘惑と戦える武器(軍資金)を持っている状態で、自分の意思でハンドルを握らないこと。その「行けない」と「行かない」の大きな差を乗り越えて1ヶ月が経った頃を振り返り、僕の脳と体に起きている変化を記録します。
ほぼ毎日ホールに通い、15年間で10日以上間隔をあけた記憶すらない元中毒者の僕が、地獄のような禁断症状を越えて見つけた「5つの光」についてお話しします。
中毒状態の僕は、脳に完全に支配されていました。でも、脳の仕組みを知り、自分の脳を支配し返したとき、パチンコに行ってしまう理由の根源に辿り着いたんです。
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この「脳の攻略法」を知っていたからこそ、僕は1ヶ月という壁を越えられました。
1. 禁パチ1ヶ月の壁:襲いかかる「禁断症状」の生々しい正体

1ヶ月の道のりは、決して綺麗なものではありませんでした。最初の2週間、僕を襲ったのはこんな症状です。
眠れない夜と悪夢
脳が興奮を求めて暴走し、なかなか寝付けません。ようやく眠れても、歯が抜ける夢や、いつもより異様に長い、追い詰められるような悪夢を何度も見ました。
「損した気持ち」という呪い
「今ごろあの台は出ているんじゃないか」「行かなかった分、損をしている」という歪んだ思考が頭を離れません。
依存先のスライド
パチンコに行かない代わりに、買い物で散財してしまいました。でも、あえて言います。**「パチンコ機に吸い込まれるより100倍マシ」**です。手元に物が残っているだけ、自分を救うための「必要経費」だったと今は思えます。
2.禁パチ1ヶ月で実感した「5つのメリット」
そんな泥臭い日々を越えて、僕が実感している「いいこと」がこちらです。

① 「1,000円の価値」がバグから復旧した
かつての僕にとって、1,000円は「5分間の使い捨てチップ」でした。でも今は、1,000円あれば温かい定食が食べられ、本が1冊買えることを知っています。金銭感覚のバグが治ることで、ようやく「自分の人生」を買い戻している実感が湧いてきました。
② 「時間の流れ」がゆっくりになった
ホールでは5時間が一瞬で溶けますが、今は1分1秒が長く感じます。最初は退屈で死にそうでしたが、この「暇」こそが人間らしい時間の証拠です。マイルドな絶望から抜け出し、時間の主導権を自分の手に取り戻しました。
③ 「嘘」をつく必要がなくなった
「仕事が長引いた」「渋滞していた」……。パチンコに行くために使い続けてきた無数の嘘。それを管理する脳のメモリを解放したことで、驚くほど心が軽くなりました。誰にも後ろめたさを感じず、まっすぐ家に帰れる。その呼吸のしやすさに救われています。
④ 眼精疲労と肩こりが劇的に軽くなった
数時間、強い光を見つめ、不自然な姿勢でハンドルを固定する「重労働」を辞めたことで、物理的に体が楽になりました。翌朝、目が重くない。それだけで、その日一日の思考が前向きに回り始めます。
⑤ 「自分を嫌わずに」朝を迎えられる
これが一番大きいかもしれません。前夜に絶望を抱えずに眠り、翌朝、鏡の中の自分を見た時の罪悪感が少しずつ薄れています。「昨日の自分は、自分を裏切らなかった」。その小さな自信が、僕の心の薬になっています。
1ヶ月という節目を越えて、少しずつ「自分」を取り戻してきた実感はあります。でも、油断は禁物です。脳のバグは、ふとした「仕事帰りの一瞬」に、再びあなたを自動操縦(オートパイロット)へと引きずり込もうとします。
僕が今でも実践している、魔の時間帯に「強制停止スイッチ」を入れる具体的な方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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結びに:禁パチ1ヶ月を「スタートライン」にするために
僕の考えでは、「最後の1回」や「少しずつ減らす」は意味がありません。それで何度も失敗してきました。大切なのは、足を運ばないこと。そしてパチンコの情報から物理的に離れることです。
1ヶ月経ったからといって、借金が消えるわけでも、失った信頼がすぐに戻るわけでもありません。でも、脳の霧が少しずつ晴れ、色の見え方が変わってきたのは事実です。
感覚は人それぞれですが、僕が感じたこのリアルな感覚が、今、暗闇の中でATMの前に立っている誰かに、1ミリでも響けば幸いです。
一歩ずつ、泥臭く、自分を取り戻していきましょう。
