パチンコを攻略するな、自分の脳を攻略せよ。

「120万の借金で絶望なんて甘えだ」 ネットの動画コメント欄に並ぶ、冷ややかな正論。

かつての僕も、その言葉に打ちのめされる一人でした。借金150万、大学中退。誰にも言えない秘密を抱え、ただ「お金さえあれば解決するのに」と空を見上げる毎日。

でも、今なら断言できます。 ギャンブル依存症の本質は、お金の問題ではありません。「脳の支配権」を他人に明け渡していること。これこそが絶望の正体です。

今日は、借金150万に「救われた」僕が、どうやって脳の主導権を奪い返したのかをお話しします。

「助かった」と思った瞬間と、同時に感じた「ここまで堕ちた自分への寒気」。 そもそも僕は、なぜここまで自分を追い込んでしまったのか。
借金150万に至るまでには、奨学金をすべてパチンコに溶かし、守るべきはずの「学業」さえも手放してしまった過去があります。
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1. 犯罪が頭をよぎった夜、僕を救ったのは「150万の借金」だった

30万円のローンが払えなくなったあの日、僕は追い詰められていました。 情けない話ですが、一瞬だけ「犯罪」という二文字が脳裏をかすめました。それほどまでに、正常な判断ができなくなっていたのです。

必死の思いで銀行に駆け込み、おまとめローンで150万円を借りました。 月々の支払額が減り、首の皮一枚つながったとき、僕が感じたのは「安堵」でした。

借金が、僕を「犯罪者」になることから救ってくれた。 でも、同時に背筋が凍るような恐怖も感じていました。 「150万も背負ってホッとしている自分は、もう普通じゃない。ヤバすぎる」と。

2. 「お金が欲しくて打っている」という呪縛の正体

お金につられて罠にかかる人のイラスト

その後も借金を抱えたまま、僕はギャンブルを続けていました。 ある日、わざわざ遠征してまでパチンコに行き、案の定大敗した帰り道のことです。

絶望の中でYouTubeを検索し、ある回復者の動画に出会いました。その人の一言が、僕の人生を変えました。

「今思うと、お金のためにギャンブルをやっていなかった」

胸を強く突かれた感覚でした。「お金が欲しくて打っている」と思っていたのに、実際は「打っている間のあの感覚」を脳が求めていただけだった。お金は、脳を興奮させるための「チップ」に過ぎなかった。

この日、僕は決めました。 「この脳の中で何が起きているのか、徹底的に突き止めてやる」と。

3. あなたは「能力が高すぎる」からこそ、ハメられている

超能力のイラスト

僕はそこから、依存症のメカニズムを猛勉強しました。 そこで気づいたのは、ギャンブラーは決して能力が低い人間ではないということです。むしろ逆。

  • 複雑な演出の法則を瞬時に読み解く。

  • わずかな期待値の差を敏感に察知する。

  • 「次はこうなるはずだ」と高度な未来予測を立てる。

これほど「先を読む能力」が高く、攻略に長けているからこそ、パチンコ台の精巧なプログラムにその能力を逆手に取られ、ハメられてしまうのです。

あなたはダメな人間なのではありません。その高すぎる能力を、ホール側に「利用」されているだけなのです。

4. その「負けず嫌い」すら、脳のバグに利用されている

ドローンを悪用している人のイラスト

ギャンブラーの多くは、人一倍の負けず嫌いです。 「このまま負けてたまるか」「次は絶対に引いてやる」というその強い意志。

しかし、その「負けず嫌い」こそが、脳のバグ(依存症)にとっては絶好の餌食です。 脳が「負けず嫌い」という感情をエサにして、あなたに再びハンドルを握らせようと嘘をつきます。「次こそは攻略できる」と。

悔しくないですか? 自分の誇りである「分析能力」や「負けず嫌いな精神」が、自分を壊すために利用されている。

これこそが、脳に支配されている状態です。

5. 自分の脳を「メタ解析」せよ:感情の裏側に潜むバグを見破る

負のスパイラルを断ち切るために、自分の感情が動いた瞬間に「一歩引いて、今の自分を観察する」クセをつけてください。パチンコ台の演出を解析するのと同じ熱量で、自分の状態を分析するのです。

  • 【勝った時】:「無敵感」は脳のハッキング

    • 状態: 「自分は引きが強い」「明日もいける」と気が大きくなる。

    • 分析: 脳が成功体験にジャックされ、金銭感覚を麻痺させているだけ。この「無敵感」こそが、次回もパチンコ屋に足を運ぶことを確定させる一番危険なサインだと捉えましょう。

  • 【負けた時】:「悔しさ」は脳の言い訳

    • 状態: 悔しくてたまらない、惨めさを一瞬で消したい。

    • 分析: 脳が「次こそ勝ってやる(負けず嫌い発動)」「不快感をリセットするにはギャンブルしかない」と嘘のルートを提示しているだけ。今は「病気の症状」として脳がバグっている状態。

分かっていても行ってしまうことはあります。でも、後で「あ、また脳の罠にハマったな。病気ってこわいなー」と思い出せれば100点です。その「気づき」こそが、脳の主導権を少しずつ自分に戻してくれます。

自分の状態を冷静に分析することで、その感情を抑えることが次のギャンブルへの行動お抑えることにつながります。

最後に:脳を支配し、主導権を奪還せよ

今日から、パチンコ台を攻略するのはやめてください。 代わりに、あなたを利用しようとする「自分の脳の状態」を分析してください。

  • 「打ちたい」という衝動が来たとき、反射的に動くのではなく、今の自分の脳がどうバグっているのかを冷静に分析する。(「あ、いま脳が嘘の快楽を求めてハッキングを仕掛けてきているな」と捉える)

  • 持ち前の分析能力を、自分を騙そうとする脳のメカニズムを解き明かすために使う。

依存症を認めることは、負けを認めることではありません。 「自分の高い能力が、誤った方向に使われていた」という事実を認め、本当の勝利(自由な人生)を掴むための賢い分析の始まりです。

脳の主導権を奪還しましょう。 あなたなら、この高度な心理戦に必ず勝てます。

脳のバグを分析し、自分の人生を取り戻していく。 そう決意したとき、これまで「最悪」だと思っていた過去の見え方が変わり始めます。
大学を中退し、150万の借金を背負った僕の過去は、世間から見れば「失敗」でしかありません。でも、これからの行動次第で、その苦い経験を誰かを救うための「善」に変えることはできると信じています。
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投稿者 カメ吉@脱パチノート

運営者情報(このブログについて) 大学時代にパチンコに溺れ、奨学金を使い込み大学を中退。親を泣かせ、嘘を重ねるどん底の日々を経験しました。 その後、28歳で正社員として働き始めましたが、今度はボートレースにハマり、借金は最大300万円まで膨れ上がりました。何度も「もう辞める」と誓っては裏切るループを繰り返し、自分の意志だけではどうにもならない依存症の恐ろしさを身をもって知りました。 現在は、自分自身の経験と、YouTubeや書籍などで学んだ回復プログラムの知識を武器に、パチ禁・ノーギャンブルを継続中です。 【このブログで伝えたいこと】 私自身、かつては「忙しくすれば辞められる」と信じていました。しかし、学びを深める中で、依存症からの真の回復には「自助グループ」に代表されるような、孤独を埋めるコミュニティや正しい知識が不可欠であることを痛感しました。 このブログでは、300万円の借金から這い上がっている私のリアルな過程とともに、**「なぜ意志の力だけでは辞められないのか」「なぜ自助グループという考え方が最強の解決策なのか」**を、当事者の視点で紐解いていきます。 ギャンブルで苦しみ、誰にも言えない孤独を抱えている方が、一歩踏み出すためのきっかけになれば幸いです。

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