1. はじめに:なぜYouTubeの動画を消す必要があるのか?

パチンコを辞めようと決意した人の前に立ちはだかる最大の壁。それは、スマホを開くたびに目に飛び込んでくるYouTubeの「おすすめ動画」です。

「万枚確定!」「神回」「奇跡の逆転」……そんな派手なサムネイルや煽り文句を目にすると、私たちの脳は一瞬でパチンコモードに切り替わってしまいます。これはあなたの意志が弱いからではありません。脳が強烈な刺激に反応してしまう「条件反射」であり、いわば脳がハイジャックされている状態なのです。

パチンコ依存から抜け出すためには、根性で誘惑に耐えるのではなく、「そもそも誘惑が目に入らない環境」を物理的に作ることが、最も賢く、かつ最短のルートになります。

2. ステップ1:特定の動画を「興味なし」に設定する

まずは、今現在あなたのおすすめ欄に並んでいる動画を掃除することから始めましょう。YouTubeのAIに「私はもうこれらのコンテンツを必要としていない」とはっきり伝える作業です。

  • 操作手順:

    1. 動画のタイトルの横にある「︙(三点リーダー)」をタップ。

    2. **「チャンネルをおすすめに表示しない」**を選択。

  • ポイント: 「興味なし」という選択肢もありますが、より強力なのは「チャンネルをおすすめに表示しない」です。特定の演者や実戦番組のチャンネルそのものをブロックすることで、二度とそのチャンネルの動画があなたを誘惑することはありません。

3. ステップ2:再生履歴・検索履歴を削除する(重要!)

YouTubeのアルゴリズムは、あなたの「過去の行動」を完璧に記憶しています。たとえ今「興味なし」を押しても、過去に何百本と見てきた履歴が残っている限り、AIは「本当はパチンコが好きなんでしょ?」と、忘れた頃に動画を差し込んできます。この履歴をリセットすることが、環境構築の核心です。

  • 操作手順:

    1. 設定(マイページ)から「履歴」を選択。

    2. **「すべての再生履歴を消去」**を実行。

    3. 同様に「検索履歴」もすべて削除します。

  • 効果: これを実行した瞬間、あなたのおすすめ欄は真っ白になるか、全く関係のない一般的な動画に入れ替わります。ここから、動物の癒やし動画や風景、あるいは新しい趣味に関する動画を検索して「上書き」していくことで、脳が落ち着く環境を整えましょう。

4. ステップ3:ブラウザ版やスマホの「一手間」を活用

PCで視聴している場合は、拡張機能(アドオン)を使うことで、おすすめ動画自体を表示させない設定も可能です。

  • Unhook (YouTube Recommendation Cleaner) などの拡張機能を導入すれば、トップ画面のおすすめや、再生中の右側に出てくる関連動画をすべて消すことができます。

また、スマホの場合は思い切って「YouTubeアプリをホーム画面の1ページ目から消す」のも有効です。フォルダの奥深くに隠すだけで、見ようと思った瞬間に「一手間」が必要になり、その数秒が脳の暴走を止めるブレーキになります。

5. ステップ4:もし見てしまっても大丈夫。「気づけた自分」を褒めよう

さて、ここからが一番大切なお話です。 どんなに完璧に設定をしても、不意に動画が流れてきたり、ふとした寂しさから自ら検索して見てしまったりすることもあるでしょう。そんな時、「やっぱり自分はダメなんだ」とスマホを置いて絶望しないでください。

もし見てしまっても、そこで立ち止まり、冷静にこの記事やメインの記事に戻ってこれたなら、それはあなたの「大きな成長」です。

以前のあなたなら、動画を見てそのまま「明日こそはホールに行こう」と軍資金の算段をしていたはずです。しかし今は、「見てしまった、どうにかしなきゃ」と不安を感じ、回復への道を模索しています。これは、あなたの脳の中に「パチンコに頼らない新しい自分」が確実に育っている証拠です。

依存症という深い霧の中で、自分の現在地を客観視できている。これこそが、回復において最も重要な力なのです。

6. 失敗は「次に行かないためのデータ」

動画を見てしまった時は、自分を責める代わりに、こう考えてみてください。「なぜ自分は今、動画が見たくなったんだろう?」

  • 仕事で嫌なことがあって、現実を忘れたかったから?

  • 夜遅くまで起きていて、寂しさを感じたから?

  • お腹が空いていて、刺激を求めていたから?

理由が分かれば、次は「嫌なことがあったら温かいお風呂に入る」「夜11時には寝る」といった具体的な対策が打てます。失敗は敗北ではなく、**「二度とホールに行かないための貴重なデータ収集」**なのです。

動画を見てしまったら、深呼吸をして、もう一度ステップ2に戻って履歴を消しましょう。「よし、実験は終わり。また今からリスタートだ」と自分に優しく声をかけてあげてください。

7. まとめ:履歴を消す回数が、あなたの強さになる

依存症の克服とは、一度も転ばずに歩き続けることではありません。「転んでも、また立ち上がって履歴を消す」その回数の積み重ねが、あなたの人生を取り戻す力になります。

一度設定をリセットすれば、脳は少しずつ穏やかさを取り戻していきます。もしまた苦しくなったら、こちらの[パチンコ依存から生還するための17の対策]を読んで、さらに環境を強化していきましょう。

あなたは一人ではありません。立ち上がろうとしている今のあなたは、間違いなく以前よりも強く、自由に向かって進んでいます。また今日から、穏やかな日常を作っていきましょう。

内部リンク

【保存版】パチンコを辞める17の方法を徹底解説|元依存症が教える心理・行動・環境の対策

投稿者 カメ吉@脱パチノート

大学時代にパチンコに溺れ、奨学金を使い込み大学を中退。親を泣かせ、嘘を重ねるどん底の日々を経験しました。その後、28歳で正社員登用。しかし社会人でボートレースにハマり借金300万円を抱えるも、そこから一念発起し現在はパチ禁・ノーギャンブルを継続中。 このブログでは、意志の力に頼らず「物理的・心理的」にギャンブルを断つ方法を発信しています。私のような遠回りを、あなたにはしてほしくない。一緒に穏やかな朝を取り戻しましょう。

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